学生時分に空手（松濤館流空手）と長谷川英信流居合を就学するも、段位習得前に喧嘩に明け暮れ破門に。
（若気のいたりです。）
 　
​　東映俳優養成所第16期生で修学し、後に東映京都芸能に所属。
80年代の東映京都撮影所で、撮影されていた作品には、ほとんど出演していました。（あの頃は、一週間ほぼ毎日、何処かの放送局で時代劇がありました。）
東映京都撮影所の殺陣師、土井淳之介氏、三好郁夫氏、元大映からフリーの殺陣師になられた美山晋八氏に師事。
  土井氏からは、武士の折り目正しい綺麗な殺陣。（高橋英樹さんの作品を手掛けるのが、多くありました。）
三好氏からは、ケレン味ある派手な殺陣。（影の軍団等、千葉真一さんの作品等）
美山氏からは、泥だらけになりながら、転げ回ったり、手当たり次第に物を投げたりしながら殺しあったり、生き残りたい、と逃げ回ったりする生身の人間が織り成す殺陣であったり。（木枯らし紋次郎や、必殺、東宝作品の竹取物語等））
特に、三好氏、美山氏には内弟子にならないかと打診されましたが、その時も若気のいたりで、「役者だけで行きます、殺陣師に興味ありません」と、御断りしてしまいました。　
 
　撮影所内で、劇団を先輩達と立ち上げるも、会社から反対に会い、東映に残る人と劇団を取る人に分かれ一時撮影所に残るも、やはりどうしても芝居をしたく、撮影所を退所し、劇団入りします。
　
　その後、91年頃に人に請われて殺陣の勉強会的に聖組が発足し、いろんな劇団の方たちの作品に出演、振り付け及び殺陣指導をおこない、タレント養成所や、声優養成所等に講師として赴いたりしました。
東映時代に教わった殺陣師の方がた、諸先輩方の技を受け継ぎながらも、それらを、融合し、学生の頃習った空手や、居合も加味し、聖組の殺陣が出来ました。
 
　勿論、いろんな監督や、演出家がいるように、殺陣師もいろんな人がいるので、どれが正解とかは、ありません。
聖組では、一つに固執する事なくあらゆる場面、あらゆる注文に応えられるように柔軟に対応出来るように指導しようと心掛けております。